8月30日 サポニン ゐのこづち
2006年 08月 30日
(しょうねんと しりてとりつく ゐのこづち)
太田土男。
夏に丈を伸ばした草は初秋には早々と実をつけはじめる。毎日外で遊んでいた子ども達が、ある日服や靴下に青い草の実をつけてくる。盗人萩や草じらみは知らぬ間についたりもするが、いのこずちはわりあい丈の高い草なので背の伸びた草むらに分け入って駆け回った子がつけてくる。
それは別に少女であってもいいし、もちろん草の実が意図的に選ぶわけはない。だが、この「ゐのこづち」をくっつけた少年は、作者の記憶の入口に立つのだろう。by癒しの一句抄。
「根の滋養補益肝腎牛膝なり」
(ねのじよう ほえきかんじん ごしつなり)
山根尽生。
明日8月31日の一句
「走り去る容の水の澄みにけり」
石田勝彦。
☞ 遠隔治療のお薦め
☞ 寝てる間に、ボケ防止