9月19日 馬の糞が三つ
2006年 09月 19日
昔、金持ちの爺さまがいました。
爺さまには三人の息子がいますが、自分の死んだ後、誰か、しっかりした者に後を譲りたいと思って、ある日、爺さまは、息子三人呼んで言いました。
「お前達は、この世で何が一番欲しいんだ?」
すると、長男は
「馬の糞が、三つもあれば良い」
爺さまは顔顰めると、次男に聞きました。
「日本国中に、大判小判を敷き詰めてえ」
爺さまは、「感心、感心」と喜んで、今度は三男に聞いて見た。
三男は、
「海から水引いて、日本国中を田圃にしたいもんだ」
爺さまは、「これも感心だ」と褒めながら、長男に向かってこう言った。
「お前、さっき何てぬかした。馬の糞三つ欲しいとは何事だ」
すると長男は、
「日本国中に、金敷き詰めて、誰がその金使うんだ。日本国中広い田圃にすると言っても、一体誰が、その田圃を耕すんだ。そんな馬鹿げた事言う奴の口さ、馬の糞1つづつ食わせ、それを聞いて喜んだ人の口にも、1つ入れたい」
それを聞いた爺さま、
「なるほど、やっぱり、長男は長男だけの事はある」って、大層感心したそうな。
おしまい
ハイッ、お次ぎがヨロシイようで------。
明日9月20日の予告
罪滅ぼし
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