10月1日 秋実り
2006年 10月 01日
(よろこべば しきりにおつる このみかな)
富安風生。
秋になると椎や胡桃、栗や橡、銀杏など様々な木の実が地面に落ちてくる。歩いていて、大きくつやつやとした櫟の実などを見つけるとうれしくなる。子どもなら思わず拾ってしまうだろう。木の実の落ちてくる音も楽しい。風が吹きわたるとばらばらと降る。風がなくても耳を澄ませば地面のやわらかさや実の大きさで様々な音がする。掲出句では、木立の間で耳を澄ましている作者のはずんだ心が木の実をいっそう降らせるというのだ。癒しの一句抄。
(おきびには なんぼんくべよ いものあき)
山根尽生。
明日10月2日の一句
「冬の畦告解終へし子どもらに」
加藤喜代子。
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