11月11日 落葉の山
2006年 11月 11日
(てがみえて ちちがおちばの やまあるく)
飯田龍太。
この句の「父」は飯田蛇笏。そのひとが、裏山を歩いている。
甲斐の山中に住む作者にとっては、落葉の山といっても、日々の暮らしに近い、親しい表情をしていよう。作者の自注に拠れば「この季節になると、楢はもちろん、遅い櫟の枯れ葉もすっかり落ちつくして、梢にはひと葉もとめぬ。乾いた落葉がうずたかく地につもる。しかし、川音でそれを踏む音はきこえない。明るい西日を受けた手だけが白々と見えた。くらい竹林のなかから、しばらくその姿を眺めただけで、私は家に引き返した。」とある。癒しの一句抄。
(むのうやく たいひのやまの おちばやま)
山根尽生。
明日11月12日の一句
「いちまいの朴の落葉のありしあと」
長谷川素逝。
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