12月28日 冬の草
2006年 12月 28日
(にぐるまを ひくふゆのくさ みつづけて)
斉藤夏風。
冬草は、冬の枯色の中で青々とした緑を保っている草のことをいう。冬萌といえばはなやぎもあるが、そうではなく、寒さの中でわずかな日差しを大切に浴びている風情だ。
そんな冬草が続く土の道を、荷車を曳いて歩いていく。首を垂れ一歩づつ、地面の草の緑を見つめながら。だが、作者は何も見ていないのだろう。悟りとか諦めとかとは無縁の、規則正しい息遣い。計らいのない景ながら空気がぴんと張っていて、精神の強さと同時に繊細な部分をも強く感じる。by癒しの一句抄。
(めいっぱい まるくひろがる ふゆのくさ)
山根尽生。
明日12月29日の一句
「炬燵出て歩いてゆけば嵐山」
波多野爽波。
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