1月23日 みちのくは
2007年 01月 23日
(みちのくは そこしれぬくに おやじいく)
砂糖鬼房。
<みちのく>とは、東北地方を漠然と指していうこともある。けれど掲出の句での思い入れは、ただ事ではない。道の奥が変化した語だが、芭蕉の時代も細道だった。現代で最も人気の高い宮沢賢治もそこに育った詩人で、みちのくならではのコスモロジーが注目を浴びた。そして作者もみちのくの人。<底知れぬ>ものを秘めて戦後の俳壇で活躍。<おやじ>とは北海道にしかいないヒグマの俗称だが、どっこい生きているというのだ。byけさの一句抄。
(みちのくに こけしのさとの ありけりて)
山根尽生。
明日1月24日の一句
「みちのくの星入り氷柱われに呉れよ」
鷹羽狩行。
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