5月23日 幻想
2007年 05月 23日
(わがしごの のりかええきの にわたずみ)
鈴木六林男。
潦は雨が降って地上にたまり流れる水のこと。乗換駅では雨が降ったのだろう。日常そういうことは珍しくない。けれど上五<わが死後の>によって、幻視であると分るわけだ。宮沢賢治のメルヘン『銀が鉄道の夜』を思い合わせる。夢と同時に死後の世界の幻視を昇華した幻想文学の傑作。作者の六林男は南方の戦場で九死に一生を得て帰還、その体験により多くの名句を詠んでいる。byけさの一句抄。
(いまのよや よそのすみかかの よみのくに)
山根尽生。
明日5月24日の一句
「たましひの濡るるおもひに新樹林」
加藤耕子。
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