7月18日 富士
2007年 07月 18日
(まっさきに みえたるふじや あおうなばら)
三橋敏雄。
青々とした広い海は太平洋である。長い外洋航海を終えて帰国の途で、一番はじめに見えたのが富士山という感動は切れ字の<や>にこめられている。作者は運輸省航海訓練所の訓練船事務長として多くの航海に従事。富士山は全国最高の標高と美しい容姿のために、日本の象徴として仰がれ親しまれてきた。洋上から久しぶりに眺める富士に感慨あらたなものがあったのだろう。「近づかむために陸あり土用波」の作も。byけさの一句抄。
(あかふじを せおいてともる しまあかり)
山根尽生。
明日7月19日の一句
「涼しさのいつあなたを感じてゐる」
黛まどか。
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