8月28日 吊舟草
2007年 08月 28日
(かいもたぬ つりぶねそうに なみうつひ)
坂本彩。
柄から垂れ下がる花の形が舟をつりさげたようにみえるので<釣舟草>とよぶ。山間の湿地や水辺に自生する紅紫色の花だ。初秋の陽光を浴びながら揺れている。何となくおぼつかない風情を詠んだ見立ての一句。櫂がなければ舟は進められない。いわば漂流する舟で、比喩によって既存の言語の枠を超え、新たに精神の不安を喚起する。皆吉爽雨は「おほかたの露の吊舟草破船」と詠んだ。byけさの一句抄
(これはまた みにみにこぴー うつぼぐさ)
山根尽生。
明日8月29日の一句
「白木槿夢より起きて来し子かな」
高橋馬相。
宜しかったら、 ↓こちら↓ クリックをどうぞ。
☞ 遠隔治療のお薦め
☞ 寝てる間に、ボケ防止