日日光進・更新・交信。アナタへの健康波動---。


by jinsei1

長崎原爆59年前の叫び

戦争は絶対に嫌だ!
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妹が家の下敷きになって泣き狂っていた。
----ハリはびくともしなかった。
----水兵さんも「だめだ」と行って----行ってしまった。
向こうから矢のように走ってくる人が目についた。
----女の人だ。はだからしい。むらさき色の体----
「あっ、おかァちゃん」
----もうこれで大丈夫と思った。
隣のおじさんが力んでみたがハリは動かない。
「あきらめんば--仕方のなか--」
申し訳なさそうに----向うえ行ってしまった。
火が燃え上って来た。
お母さんの顔が真青に変った。
お母さんは妹を見おろしていた。
妹の小さい目も下から見上ていた。
お母さんは、ズウーと目を動かして、ハリを見渡した。
ハリの一ヶ所に右肩をあてた。
「ウウウ----」全身に力をこめた。
バリバリ----妹の足がはずれた。
お母さんは、そのままヘタヘタと腰をおろしてしまった。
お母さんはお昼のナスを畑でもいでいたとき
バクダンにやられたのでした。
髪の毛は赤く短くちぢれて切れていた。
体じゅうの皮はジュルジュルになっていた。
さっきハリをかついだ右肩は
皮がペロリとはげ
肉があらわれ、赤い血がしきりにでていた。
やがて---お母さんは苦しみはじめ
もだえもだえて その夜死にました。

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爆心地から700メートル長崎市立山里小学校の女児(被爆当時10)の書いたものです。
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by jinsei1 | 2004-08-08 16:16